若者を中心に人気のショート動画プラットフォーム・TikTok 流行りがめまぐるしく変わっていますね。最近では、ショート動画だけではなく【TikTok小説】も人気が出てきているそうなんです。歌に合わせてダンスや振付を楽しむイメージが強いTikTok 流行りは「小説」へ向かっているということで、詳しく調査してみたいと思います。
TikTok 流行りの小説って何？
最近のTikTok 流行りは、小説。ショート動画プラットフォームで小説が流行っているといっても、あまりピンと来ないですよね。実は、若者にあまり親しみのない「小説」が、実にTikTokらしいバズり方をしているんです。
TikTokによりバズった小説が続出
特にTikTok 流行りの小説が、集英社文庫から出版されている『桜のような僕の恋人』。集英社では、ほかにも『どこよりも遠い場所にいる君へ』、『また君と出会う未来のために』など、多くの書籍がTikTok 流行りを生み出しているんです。TikTok 流行りの理由は、書籍が音楽に合わせて紹介されており、短い感想が出てくるもの。たったそれだけのショート動画でしたが、多くの客が「TikTok 流行りの小説はどこにありますか？」と、書店を訪れることが増えたのだそう！音楽との組み合わせも抜群で、動画を見た人が「読んでみたい！」「続きが気になる！」と思ってしまうようなTikTokだったといいます。
TikTok 流行り作品はどんな小説？
上記で挙げた小説は、10代から20代前半の若者をターゲットにした恋愛小説だそう。『桜のような僕の恋人』は、ヒロインが人の何十倍もの早さで年を取っていく難病を発症するストーリー、『どこよりも遠い場所にいる君へ』は、主人公が身元不明の不思議な少女と出会う物語。そして『また君と出会う未来のために』は、海でおぼれたことがきっかけで2070年の未来へタイムスリップした経験を持つ主人公の物語。どれも非現実的な要素をもちながら、平凡でどこにでもいそうな主人公とヒロインを描いており、若者に刺さる内容になっています。
TikTokだけは盲点だった出版社
若者向けの小説ゆえ、プロモーションも若者に届く形で努めてきた集英社。若者が使っているSNSは公式アカウントを作り、作家の個人アカウントでも、書籍の内容をPRしてきたそう。そして、書籍紹介用の動画を作成するなど、若者の目に触れるすべての場所でプロモーションを行ってきました。しかし、売り上げがそこまで伸びることもなかったそう。集英社の担当者は、「しかし、TikTokだけは取り組んでこなかった」と語ります。それがTikTok 流行りのきっかけを作り、バズってから数ヶ月経ってもなお、売れ続けているのです！
まとめ
TikTok 流行りは夢だんだんなど、多くの若者クリエイターも有名人と化すほどの威力を持っています。コスメやスキンケア、ファッションを始め、若者に人気の商品プロモーションでも積極的に使われてきた動画プラットフォームでしたが、最近では小説もPRできる場となっていることが分かりましたね。これまでは、若者にとって購入のハードルが高かったとみられる小説。友人同士の口コミが響けば購入に至る…という程度だったのが、TikTok 流行りになることでそのハードルが一気に下がり、気軽に書店に足を運ぶ若者が増えているようです。若者向けに発信されたコンテンツや商品が、今後もTikTok 流行りによって爆発的に売れる現象が起こっていくでしょう。
